コロナ禍での里帰り出産

私が出産で里帰りしたのは、新型コロナウイルスが全国に蔓延する前。

この時はまだ、コロナで自粛生活が続くなど思っていなかった。


予定日の4月6日を5日過ぎ、4月11日の午前4時頃、陣痛がきた。

最初はただの腹痛?と思っていたけど、想像したことのない痛みが断続的に続き、腹痛の感覚が7分ほどになってから、母を起こした。

「たぶん陣痛」

たぶん、としか言えないけど、普段腹痛は起こさない方だったので。


病院にすぐに行き、分娩室に案内された。

でも、そこからなかなか陣痛感覚が短くならない。

喉が乾く。お母さんに、ストロー付きのコップで水を飲ませてもらう。

水をつぎにいくのに、お母さんが部屋を出た数分が心細い。

早く帰ってきて〜と思いながら陣痛の痛みを耐える。


うめき声は、自分はあげないだろうと思っていたけど、やっぱりあげるんだな・・・。


陣痛促進剤を少し打ってもらい、陣痛が進み始めた。

「ここに力入れてっ」

助産師さんに力を入れるところを軽くチョップされる。

「声出さないで、ここに力入れて」


うーんと声を出すと、力が逃げるらしい。

ドラマで見る出産シーンと違う!!


何回か繰り返して、私もコツが掴めてきた。

早く終わらせたいから、しんどいけど力をいれてりきむ。


そして、9時頃

「オギャー」

少しか弱い声で泣く赤ちゃん。

少し泣いただけで、後は大人しくしていた。

かわいい・・・


こんな子がお腹に入ってたんだ。


幸せな時間。

ありがとう、ありがとう。

生まれてきてくれて。

お母さんが守ってあげるからね。

この子を一生懸命守ります。


それから、お母さんはすぐに帰らされた。

コロナの感染対策の一貫らしい。

そこから、自分の部屋にいき、3時間ほど

眠らせてもらった。


赤ちゃんを洗ってもらい、12時頃起こされ、赤ちゃんがきた。

母子同室で、疲れてたけど嬉しかった。

ご飯を食べて、すぐに赤ちゃんに母乳。


母乳なんて出ないし、どーすればいいのー!?って思いながらも助産師さんがマッサージしてくれて(めちゃ痛い)、一滴ずつ出るように。


それを一生懸命飲ませる。

これが大変だった。